04836-170724 ScrapboxなどのITをゼミで利用すると対面対話が促進される
https://flic.kr/p/WUigyd https://farm5.staticflickr.com/4322/36035092496_339db07578_c.jpg
ITを使うと相手と会わなくても仕事ができる。確かにその通り。ITは異時通信を可能にするから、異なる時間、異なる空間にいる人と対話ができるのが大きなメリットです。
電話だと、かかってきたら要件を聞くには(留守電に要件の内容まで残してくれない限り)受話する必要があるし、その時点で対話する必要がある。
でもメッセージやLINE、メイルなど、好きな時に読んで、そのあといつ返信したってOK。時間と空間を超えて対話できます。
サイボウズLiveやScrapboxといったクラウドサービスも同じ。発言しておけば、仲間の誰かが読んで、コメントしてくれる。対話が時空を超越します。非対面、非同期の通信です。SNSももちろんそのひとつ。
https://flic.kr/p/VFyMRw https://farm5.staticflickr.com/4315/35234649884_23fe45daa8_c.jpg
だから、学校で、教育で、授業で、ゼミで、「ITを使います」と話すと、授業を非対面化、非同期化するという印象を与えがち。確かにそのような使い方もあります。いわゆる「反転授業」はその一種。
でもITを教育に用いる効用はその向こう側あります。非対面、非同期の対話を重ねると、次第に相手に会いたくなるのです。会って話したい、会って議論したい。その思いが募ります。だから学生たちが実際に会って、対面で議論する時間が増え、議論の密度が上がる。そこにIT利用の真の効用があります。
対面で議論するときも、個々人の目の前にはMacでScrapboxが開かれ、一人が書き込んだ内容は同時に他のメンバーの画面にも現れる。文字会話と音声会話が同時並行で進む。議論の成果がリアルタイムに論述に反映されるから、その場で記述内容を判断し、納得して次に進める。
広大なホワイトボードにみんなで書き込みながら議論を進めるのと同じ。みんなのアイディアがひとつのホワイトボードに集約され、議論を喚起するのと同じ効用を、時空を超えて実現するのが教育におけるITです。
なかでもScrapboxはshioの知る限りベスト。学生たちの知力が引き出されます。
https://flic.kr/p/VJnpTX https://farm5.staticflickr.com/4320/35266379273_a333aa7910_c.jpg